ピースボート、2020年夏クルーズは出航するのか
2020年夏出航、ピースボート世界一周の船旅の動向
ピースボートは2020年春、4月出発のクルーズがコロナウィルスの影響で催行不可能となり、発表後ほぼ満席と言われていたクルーズだったが止むを得ず催行を中止している。
正確には年に一度ほど行われている車でいう車検機能を果たす「ドッグ」が中国で予定されており、中国の入港が事実上不可能となったため車検もできず、催行ができなくなった。(他社を比較しても歴然だが、車検したとしても、どちらにせよコロナで出航は不可能だった)
そのためクルーズキャンセル料が分割払いになるなど、催行している旅行会社は大きな打撃を受けている。
資金繰り、というものは会社の経営陣の脳みそにかかってくる。
未曾有の事態とはいえ、返金が遅れたことは会社の責任だ。
しかし、私から言わせれば、政府はこんな状況下で民間組織に対してどんな対策を講じてきたのだろうか。
30数年間、平和のために船を出し続け、2017年にはヒバクシャを船に乗せて世界中で被爆証言をしてきたことが認められ、国際運営委員を務めるicanがノーベル平和賞を受賞。
名誉ある団体がいままさに、危機的状況に陥っている。
いくら保守派が政権を握っているとはいえ、あまりにも無視しすぎではないか。と、思う。
ちょっとそれてしまったが、本題。
8月出航のクルーズは催行できるのか?
ピースボートの公式ホームページを見てみると、こうした事態に対して、申込者にむけてメッセージを発信していた。
この書面は3月時点の内容なので、かなり前向きに見える。
が、現在6月下旬に差し掛かり、世界のコロナ状況は全く改善していない。
むしろ感染者数は日々増しており、落ち着く気配がないのが事実。
Twitterでも心配の声がたくさん上がっている。
ジャパングレイス、ピースボート、今年8月の出航どうすんのさ。世界中でコロナ第2波懸念強まる、封鎖解除急ぎすぎ 制限復活も https://t.co/eCVTG594n9
— ポン太 (@PANDA1978588983) 2020年6月12日
本当どうすんのさ、ジャパングレイスも選択を迫られている。
ここ最近ずっと #ピースボート の船が瀬戸内海に停泊している。コロナの影響で出航もままならないのだろう…#青年海外協力隊 も全員海外から日本に一時帰国して待機中とのこと。早く国際交流できる環境に戻って欲しい!#安芸区 #海田町 #熊野町 #坂町 #大和町 #東広島市 #府中町 #広島4区 pic.twitter.com/2HeDHc7RGk
— 上野かんじ(37才) #広島4区 #衆議院 (@KanjiUeno) 2020年6月11日
議員の上野氏。
数度ピースボートに乗ったことのある私でさえも、
「厳しいのでは。。。」
と悲観してしまうコロナ状況である。
夏のクルーズに申し込んでいる友人が、春頃にジャパングレイスに問い合わせた際には、「6月中にはなんらかの判断をして、申込者に連絡する」と言っていたとのこと。
そんな中こういったツイートを見つけた。
「ピースボートの2020年8月出港クルーズ中止を求める会」を設立しました。
— 矢野哲郎 (@Tetgggggggggggg) 2020年4月23日
すでに首相官邸と各省庁に要請を出しています。
次いでこれから、株式会社ジャパングレイス・各ピースボートセンターにFAXなどで中止要請を行います。
会員は今も募集中です。
会員費などはもちろん無く、氏名も公表しません https://t.co/JxoTUvbpqs
これを見て思ったことは、
「大きなお世話だろ」
の一言に尽きる。
旅行というものは、旅行者の安全が第一であり、こんな声明を出さなくても、外務省の発令や世界状況などを鑑みて、最終的に旅行者の安全が確保されなければ、催行中止を選択するのがあたり前である。
それに万が一旅行会社が強行催行しようとしても、
船舶会社を始め、世界の港が受け入れてくれないことの可能性が高いのは2秒ほど考えればわかること。
つまりこんな声明を出さなくても(2度も言ってしまった)、無理なら無理。ジャパングレイスは催行有無を各省庁と相談して決めるだろう。
この声明とやらを読んだ時、頭が真っ白になってしまった。
「催行中止になった時、私の声明のおかげで中止になりました」とでも言いたいのだろうか。。
話は戻って、
私なりの2020年夏クルーズ催行予想は
ズバリ、催行中止
こればっかりは誰のせいでもなく、コロナから旅行者を守るためだ。
催行中止にした場合、賢明な判断としか言えない。
他社クルーズ船も夏クルーズ催行中止を発表しているところも多く、6月中、おそくとも7月上旬には決定すべきだと思う。
申し込んでいた人は、楽しみが先延ばしになったと思って、待つしかないかもしれない。